サーフィンはシンプルである。
風が生みだす波にただ乗るだけ。
一つとして同じ条件の同じ波はない。
その日の心の状態によっても違ってくる。
若い頃はただがむしゃらに、強引に
どんな波にも乗りまくっていた。
でもある時から、海は心の親友になっていた。
海に限らず、自然をリスペクトし
感謝することが身についていた。
海にいる時は、否応なしに自然と向かいあう。
自分の力でパドリングして沖へ出る。
波が大きい時は、何度も押し戻され、もみくちゃにされて
負けるもんか! とただひたすら沖へと向かう。
ポイントについてホッと一息。
ラインナップ上には波待ちするサーファーたち
やっと周りの景色が見えてくる。
そこには一面の海、青い空と白い雲、水平線
時折、船や魚や鳥たちが横断していくくらいで
耳を澄ますと、自然界の音色が心地よく響いてきて
ざわざわしていた心の内側が、だんだん穏やかになってくる。
うねりが入り、水面が盛り上がってくると
波が崩れるであろうポイントに向かって
今度は岸に向かってパドルを始める。
その波のリズムと、自分の身体の感覚を
100%研ぎ澄ませて、身体と一体になった板が
スピードに乗って滑り出す瞬間
板の上に立ちあがり、波の斜面を滑り降りている。
この瞬間は ”無” である。
今この瞬間を、ありありと生きている感覚。
過去も未来も関係なく、今この時をどう生きるか?
ただ楽しいだけでなく、人生の生き方を教えてくれる
サーフィンに出会えたことに感謝!
逆らうのでもなく
従うのでもなく
波のように沿って生きてゆけばいい
自然をリスペクトしなさい
自然を愛する者をリスペクトしなさい
自然を守っている者をリスペクトしなさい
FLOW WITH IT, BE PART OF IT ~ 流れに身を委ね、その一部となる
DON'T PANIC, JUST RELAX ~ パニックになるな、ただリラックスせよ
DON'T GIVE UP, KEEP PADDLING ~ あきらめず、漕ぎ続けよ
(一部抜粋)